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富士見町の取り組みについての感想
2017.01.31
昨日の信濃毎日新聞に諏訪郡富士見町の新規就農支援事業が大きく取り上げられていました。
富士見町は諏訪湖の南東で山梨県との県境にあり、主な農業は花きと野菜、それから畜産(生乳の生産)が盛んとのこと。
記事の内容は富士見町が2010年に新規就農支援事業を本格化してから、町内に移住し農業を始めた人が計40組を超え、この3月末までの就農予定者を含めると45組に達する。離農したのは家族の病気などの理由で3組にとどまり、定着率が9割を超える背景には、町独自の手厚い支援制度がある。町が新規就農者の支援を強化したのは、基幹産業である農業の後継者不足の解消と人口減を食い止めるのが目的だった。しかし、積極的に新規就農者を受け入れることに、既存の農家は当初、批判的だった。だが、堅実な仕事ぶりや定着率の高さに新たな仲間として受け入れらるようになり、里親として登録する農家(里親農家)も増えているという。一般的に就農の最初の壁は資金と農地の確保だ。町は既存の農家や諏訪農協と連携し、指導者、住居、農地・農機具をパッケージで紹介し、「就農の壁」を取り払うことを目指した。そんな富士見町には年に50件から100件ほど就農希望者からの相談があるが、受け入れるのはそのうち6、7人に限っている。「資金の確保や就農計画が練られていないなどの準備不足の人は意外と多い」とのことで、面談を通じてコミュニケーション力や経営感覚を評価し、農業で生計を立てる決意を見極める。「受け入れる側は、その人の人生を預かったようなもの」。農家を増やす目標にとらわれず、適性のない人は受け入れないようにしている。町のパッケージ支援の最終的なゴールは、安定した農業者として自立できるようにすることだそうだ。担当者は「『町がやってくれる』という意識をなくし、先輩就農者が新たな就農者を育てる流れを作りたい」と説明する。
と、ざっくりですが主な記事の内容はこんなところです。
率直な感想は、本気で新規就農を考えている人にとって、このように支援体制が充実しているのは心強いし、これから新規就農支援を考えている自治体(受け入れる側)にとっても参考になったんじゃないかなと思いました。私たちは就農準備期間として3年ほど準備の時間を設けました。その間、就農希望地に足を運び、畑や生活環境を確認したり、都内で行われた就農相談会や農業人フェアに参加し、こちらの希望や悩みを相談し、私たちにとって一番良い就農方法を考えました。その中で一番の不安はやはり住居と農地でした。住居は農業をやるので、アパートでは難しいと考えていたので、出来れば作業場がある一戸建ての農家住宅を希望していました。また、農地についても果樹ということで、野菜とは違い4、5年経たないと100%の収穫量が確保出来ないので、就農と同時に経営面積の3分の1は成園の圃場を借りたいと考えていました。幸いに私たちは市や里親農家さん、それからご近所の方の協力もあり、最低限のところはクリアし、新規就農することが出来ました。しかし、住居について特に作業場(選果と荷造り場)や農機具をしまう倉庫については現在も悩みの種となっています。「就農の壁」はなかなかにして厚くて高いものです。
Iターンで新規就農をするためには、しっかりした準備と計画、家族の協力は最低限のこととし、何より自分の想いがどれだけ強いか、これが一番大事なことなんじゃないかなと私は思います。想いがあれば一歩を踏み出せるし、人から変な目で見られようが、笑われようが、少々辛いと思うことも乗り越えられます。そこに富士見町のようなバックアップ体制があると非常に心強いと思います。
私たちもやるからには楽しく儲かる農業をしたいと思っていて、周りにはそんな若手農家さんがたくさんいます。今はそんな農家さんから学び、刺激を受け、将来のイメージを膨らませています。春が待ち遠しい今日この頃です。
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